「ちょっと得する紙の知識」のコーナー。第11回目は「ラフ更」についてです。
厚手の更紙
前回、更紙について説明しました。今回のテーマであるラフ更は一言で言えば、一般的な新聞更紙よりもっと厚い更紙のことです。
もともとラフ更は週刊誌、マンガ雑誌、タブロイド紙などに使われています。軽いわりには厚い紙なので、雑誌の束を出したい時、最適なのです。
緩衝材としての用途に最適
出版業界ではなく、我々のような包装資材を扱っている業者にとってラフ更は、緩衝材としてお馴染です。ある製品をダンボールに詰めて出荷する時、ラフ更を適当に切って詰めて、緩衝材として使用するのです。通常の新聞更紙より厚いので、緩衝材として最適なのです。
緩衝材として使う場合、小さな巻取になっていることが多いです。通常、寸法は538×350mでミシン目が入っていることもあります。
ラフに抄くと、ふんわり軽い
ちなみに、ラフ更の「ラフ」とは、「ラフに抄いた紙」ということです。例えがいいかどうか分かりませんが、弁当箱の中にご飯を詰めるとします。その時、同じ量のご飯でも、ぎゅうぎゅうに詰めるより、ふんわりと盛った方がかさが張ります。「ラフに抄く」とはそういう状態のことで、ラフ更は軽いわりに厚い紙なのです。
ラフ更のことでご不明な点がございましたら、弊社までお問い合わせ下さいませ。