ちょっと得する紙の知識。第35回目は卵殻混抄紙「CaMISHELL」です。
地球に優しい卵殻混抄紙
卵殻混抄紙とは、卵の殻をパウダー状にして、それを紙に抄き込んだものです。
実は、外食産業等で排出される卵の殻の大半は産業廃棄物として処理されています。そのため、処理する度に多くの二酸化炭素を出しているのです。
しかし、この卵殻混抄紙は、外食産業等で排出される卵殻を紙に抄き込むことによって、二酸化炭素の排出量を減らし、しかもパルプの使用量も減らして森林伐採を抑えることが出来る、というまさに地球に優しい紙なのです。
「CaMISHELL」について
「CaMISHELL」とは、そんな卵殻混抄紙の商標登録名です。(株)サムライトレーディング、新生紙パルプ商事(株)、三菱製紙(株)、TouchCard(株)が共同出願した登録商標です。
ちなみに、「CaMISHELL」は「カルシウム Ca」「紙 CaMI」「卵殻 SHELL」を混ぜた造語です。
様々な用途 様々なラインナップ
「CaMISHELL」は様々な種類が用意されており、様々な用途に対応出来ます。
ラインナップとしては、名刺用紙、封筒、袋、パッケージにも対応したコートボールもございます。ものによっては受注生産のものもありますので、まずは名刺用紙として使うのが、最も手軽な使い方でしょう。
エコ玉名刺用紙
「CaMISHELL」の名刺用紙は「エコ玉名刺用紙」といいます。ベースとなっている紙はケント紙の160g/㎡です。A4サイズで1,000枚からお使いになれます。
登録不要でロゴマークを使えます!
「CaMISHELL」のロゴマークは、この紙を使った印刷物であれば登録不要でどなたでもお使いになれます。通常、このようなロゴマークを使用するには使用許可の登録が必要になります。例えば、FSCの場合、生産業者、販売業者、使用者、全てでロゴマークの使用許可を得なければなりません。
これに対し、「CaMISHELL」は誰でも使えるという手軽さが最大のメリットです。
卵殻混抄紙のことでご不明な点がございましたら、弊社までお問い合わせ下さい。